新しいミニPCを試す:一週間使ってみて

 Beelink GTi13 Ultraに環境を移行して一週間強が経過し、性能面・機能面ともに期待通りの満足感が続いています。日々の作業が格段にスムーズになり、このミニPCを選んで本当に良かったと感じています。

しかし、この一週間ほど使ってみて、一つ悩みどころが出てきましたので、今回はその点について書いてみようと思います。

独立した電源管理がもたらす悩み

今回の悩みは、GTi13 Ultraとドッキングステーションの電源が連動しておらず、それぞれ独立しているという点です。正直なところ、専用のドッキングステーションなのだから、ここは連動してほしかったというのが本音です。

先代のミニPC(HX90G)では、PCの利用状況に合わせてシャットダウンとハイバネーション(休止状態)を使い分けていました。消費電力や起動の速さを考慮すると、この使い分けは非常に便利だったんですよね。そして、この新しいGTi13 Ultra環境でも、同じように使い分けたいと考えています。

ミニPCをシャットダウンするときは、ドッキングステーションも電源OFFで全く問題ありません。これはシンプルな話です。問題は、ミニPCをハイバネーションにするとき。このとき、ドッキングステーションの電源はOFFにして良いものなのか、それともONのままにしておくべきなのか…ここが今回の悩みどころです。

Geminiに聞いてみた結果と現実のジレンマ

当初は、ハイバネーション時もドッキングステーションはONのままにしていました。しかし、この疑問をGeminiに尋ねてみたところ、明確なアドバイスが返ってきました。

「ハイバネーション時は手動で外付けGPUの電源を切るのが、電力消費とGPUの寿命を考慮すると最も確実で安全な方法です。手間はかかりますが、最善です。」

なるほど、電力と寿命を考えれば、手動でOFFにするのが理想的、というわけですね。

ただ、ここで現実的なジレンマに直面します。というのも、私がミニPCをハイバネーションにするのは、外出先からWOL(Wake-on-LAN)で起動してリモートアクセスしたいときが大半なんです。

もしハイバネーション時にドッキングステーションの電源をOFFにしてしまったら、WOLでミニPCを起動させたとしても、肝心のグラフィックボード(ドッキングステーションに接続)がONになっていない状態で復帰することになります。この場合、リモート接続での画面出力状態も気になりますが、一番恐れているのはグラフィックボードが認識されなくなるなどのトラブルにつながる可能性が高いことです。外出先での操作が非常に困難になるだけでなく、高価なグラフィックボードのダメージに繋がりかねません。

今後の運用方針:ハイバネーションの限定利用

このジレンマを考慮した結果、先代機ではちょっとした外出でも積極的にハイバネーションを使っていたのですが、GTi13 Ultra環境ではハイバネーションの利用を工夫しつつ限定的にすることになりそうです。

具体的には、帰省などの長期外出で、リモートアクセスする可能性が高い場合に限り、

  1. 一旦ミニPCとグラフィックボードの電源を落とす
  2. 再度ミニPCだけ電源をいれて、改めてハイバネーションにする

といった手順感じになりそうです。そうすればミニPCは内蔵GPUだけで動く状態でハイバネーションになるので、消費電力面やグラフィックボードへのダメージ面での懸念はなくなるかなと。

理想と現実の間で、やはり使い勝手の良さを追求すると、電力消費や機器の寿命とのバランスをどう取るかが難しいですね。GTi13 Ultra自体は大満足なのですが、この電源連動の点は、今後の製品改良に期待したいところです。



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