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前回の記事では、新しいミニPC「Beelink GTi13 Ultra」の購入経緯とセットアップについてご紹介しました。
今回は、そのGTi13 Ultraの性能をベンチマークソフトで検証し、実際にゲームをプレイした結果をお伝えします。
ベンチマークの結果
それでは、Beelink GTi13 Ultraの性能をいくつかのベンチマークソフトで検証した結果を見ていきます。
以前使用していたMinisforum HX90Gでも測定した以下の3つのソフトを使用し、GTi13 UltraとHX90Gのスコアを比較していきます。
- CINEBENCH R23
- ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
- FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
なお、今回の測定は日常環境をある程度構築した後に行ったため、クリーンな状態ではありません。そのため、数値がやや不利になっている可能性があります。
CINEBENCH R23
まずは、CPU性能を測定する「CINEBENCH R23」の結果です。
- GTi13 Ultraのスコア(上段):シングル 1589、マルチ 14968
- HX90Gのスコア(下段):シングル 1389、マルチ 12598
GTi13 UltraのスコアはHX90Gからわずかな向上に留まりました。HX90GのCPUであるRyzen 9 5900HXも比較的高い性能を持つため、CPU性能では大きな差は見られなかったようです。
(参考) ベンチマーク中のCPU温度
CINEBENCH R23のシングルおよびマルチ測定中のCPU温度を記録しました。一部のコアでは一時的に80℃を超えることもありましたが、多くのコアは70℃台前半で安定しており、冷却性能は良好と言えるでしょう。
これほどの冷却性能を持ちながら、ファンの動作音は非常に静かで、耳を近づけないとほとんど聞こえません。
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
次に、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果です。
- GTi13 Ultraのスコア(上段):24004
- HX90Gのスコア(下段):15875
こちらは大幅なスコア向上です。GPUの性能差(Radeon RX 6600M(8GB)とGeForce RTX 5060 Ti(16GB))が明確に表れています。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
続いて、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」の結果です。
- GTi13 Ultraのスコア(上段):14762
- HX90Gのスコア(下段):7849
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」以上にGPUの性能差が際立っています。
(参考) ベンチマーク中のグラフィックボード
CINEBENCH R23と同様、FFベンチマーク中のグラフィックボードのファン音も非常に静かでした。
グラフィックボードが露出しているため、ベンチマーク中にファンが動作する様子を直接確認できたのは新鮮でした。
ゲームプレイについて
GTi13 UltraとGeForce RTX 5060 Ti(16GB)の組み合わせで、実際にゲームをプレイしてみました。
- Cities: Skylines II:高設定&被写界深度モード=物理&アップスケーラー=自動
- inZOI:ウルトラ設定&レイトレーシングON
以前のHX90Gでは最低設定でもクラッシュすることがあったこれらのゲームが、GTi13 Ultra&GeForce RTX 5060 Ti(16GB)では快適にプレイできており、外付けGPUの効果を実感しています。
その他気になった点
数日使用した段階で、購入して本当に良かったと感じています。ただ、実際に使ってみて初めて気づいた点もありました。
指紋認証の便利さ
スマートフォンでは当たり前の指紋認証ですが、GTi13 Ultraは電源ボタンに指紋センサーが搭載されているため、同様に指紋認証が可能です。以前の機種ではPINコードを入力していたWindowsへのログインやパスキー認証が、GTi13 Ultraでは指紋認証でスムーズに行えるようになり、非常に便利になりました。認識精度も申し分ないと感じています。
BIOS画面へのアクセス
現在の私の環境では、グラフィックボード側にモニターを接続しています。しかし、この構成ではBIOS画面が表示されず、BIOS画面を確認するには内蔵GPU側に接続し直す必要があります。ネットで調べたところ、Windows起動後に外部GPUへの出力に切り替わる仕様のようです。可能であれば、BIOS設定でこの挙動を切り替えられるようになると嬉しいのですが…後ほど詳しく調べてみようと思います。
最後に
今回のGTi13 Ultra導入の主な目的であった「Cities: Skylines II」と「inZOI」が問題なくプレイできるようになったことは、大きな満足につながっています。
外部GPUとの接続が一般的ではない点は懸念されますが、現時点ではGTiシリーズとしてCore Ultra 9 185H/Core Ultra 7 155Hを搭載したGTi14 Ultraという後継機種も存在するため、GTiシリーズに限定されるものの、シリーズが続く限り本体性能のアップグレードは期待できそうです。
また、仮にGTiシリーズが終息しても、グラフィックボードは他のマシンに転用できるため、最初から全てを揃えるよりも出費を抑えられそうです。したがって、現時点ではそれほど心配する必要はないと考えています。
なのでこのあたり含めて、購入して概ね満足しています。
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